水の循環

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地球上のほとんどでは雨や雪といった形で雨が降り、さまざまな生物に恩恵を与えています。
海や川、山や街から水が蒸発して、水の循環サイクルを形成しているのです。
 

意外に少ない地球上の水??

「水の惑星」地球には、およそ13.8億㎦の水があると言われています。
どのくらいか想像もつきませんが、直径約1385kmの球になります。
これもいまいち想像がつきませんが、エベレストの標高が8,848mなので、エベレスト157個分の直径の大きさの球になります。
エベレスト157個分の直径のボールも思いつきませんが、とてつもない大きさなのが分かりますよね。

しかし、その球を地球と比べてみると意外と小さいことがわかります。
地球の直径が12,742kmと言われているので、地球上の水をぐっと集めた球は全く及びません。
地球の直径は地球上の水を集めた球の直径の9.2倍もあります。

ちなみに月の直径が3,474kmなので、その大きさは月にも及びません。

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出典:http://www.dailymail.co.uk

地球上の水をぎゅっと集めた球と地球の比較イメージ。とても小さい。

利用可能な水は地球の水のわずか0.01%!!

先ほどご紹介した地球上の水を全て集めた球は、海水も含まれています。
地球上の水の約97.5%は海水が占めていて、淡水はわずか2.5%ほどしかありません。
そのうちの約70%が南極・北極地域の雪氷や氷河です。

淡水の残りの30%は地下水がほとんどになりますが、この地下水の半分以上が地下800m以上も深い地層にあるため、人間が利用するにはなかなか難しいのです。
つまり、私たち人間がすぐに利用できる河川や湖沼、浅い地層の地下水を合わせると、地球上の水のわずか0.01%しかないのです。

これがどのくらい少ないかというと…
例えば地球上のすべての水をお風呂一杯分とすると、私たち人間が気軽に使える水量は両手にすくった量にも及びません。

いくら地球が「水の惑星」といえども、私たちにとって必要な水がいかに貴重であるかが分かります。

日本の水事情

では、日本の場合、水はどのように使われるのでしょうか。

日本の水の割合(数値参考:左巻健男:おいしい水安全な水:日本実業出版社(200))

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※賦存(ふぞん)量…天然資源などが、理論上算出されたある量として存在すること。
 

上のイラストを見ると、農業用水の割合が最も高く、約3分の2です。
次いで生活用水、工業用水となります。

農業用水、生活用水を節水することが、日本の水の節水に繋がります。

水の循環がなくなると…

普段何気なく降っている雨や雪。厄介者扱いされがちです。
事実、大雨や豪雪による災害も後を絶ちません。

しかし、水が雨や雪となって空から降り注ぐことで、地球上の水は絶えず循環しているのです。

地球上の水の循環

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上のイラストからも分かるように、地球上では、年間で約496兆トンもの水が降り注ぎます。
その内訳は、陸地に111兆トン、海に385兆トンです。

その一方で、陸上から71兆t、海から425兆tの水が蒸発します。
地球上に降り注ぐ水と、蒸発していく水はプラスマイナスゼロなのです。
(陸地に降り注ぐ水量)>(陸地から蒸発する量)となっているのは、河川などを通して海へと流れこむためです。
ですので、海の水量も一定に保たれています。

もし仮に、河川や地下水などを通して水が海に流れ込まなくなるとどうでしょうか。
海に水が流れ込まなくなる間にも海水は蒸発を続け、1年間に1mずつ海が浅くなると言われています。
そうなると、3200年もすれば海は干上がってしまいます。

はるか昔から現代に至るまで、海水が常にあるのは、こういった水の循環があってこそなのです。

また、水は蒸発のするときに多くの気化熱(100℃で68cal/g)を奪い、逆に水蒸気から液体水に凝縮するときには同じ温度で同じ量の熱を放出します。
水が蒸発して水蒸気になり、水蒸気から水になることを繰り返すことで、地表の熱を一定に保っています。
水の循環がなければ、地球はとうに私たち人間が住めるような惑星ではなくなっているのです。