水素水

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最近、何かとメディアをはじめ、世間で話題になっている水素水ですが、一体どういったものなのでしょうか。

水素水とは

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そもそも水素水とは、名前の通り、普通の水(H₂O)よりも水素分子(H₂)が一定以上含まれている無味・無臭・無色の水のことです。
もちろん水道水やミネラルウォーターにも水素は含まれていますが、水素水は水素の含有率が圧倒的に多いのが特徴です。

水素水の生成は、水素ガスの溶解や、水の電気分解によって簡単に出来ます。
最近では専ら飲用として有名な水素水ですが、半導体や液晶の洗浄、農業にも用いられています。

水素水の効果や効能

抗酸化作用

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人間は呼吸をすることで酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出しています。
私たちにとって酸素は絶対に欠かせないものですが、酸素の働きにより私たちの身体も「酸化」してしまいます。
また、食べ物から摂取した栄養を体内でエネルギーに変える働きも酸化反応です。

人間は1日に約500Lもの酸素を取り入れていると言われています。
取り入れた酸素によって、食事から摂取した栄養を燃焼させ、生活していく上でのエネルギーにしているのですが、このとき、酸素の一部が化学反応を起こして「活性酸素」を生み出します。
活性酸素は体内に侵入してきたウイルスなどを排除する働きもするので、決して不要なものではありません。むしろ、適量であれば欠かせないものなのです。

しかし、活性酸素が過剰に生成されてしまうと、老化をはじめとした、様々な病気の原因になってしまいます。
水素は活性酸素を還元する力が強く、直接活性酸素と結びついて、無害な水に変える働きをしてくれます。
この活性酸素を還元して無害なものにする力は、同じ働きをするビタミンCやビタミンEなどよりも強いと言われています。

代謝を上げる

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食べ物に含まれている脂質や糖をエネルギーに変える(エネルギー代謝)には、「ミトコンドリア」という小細胞器官が大きな役割を果たします。
ミトコンドリアはほぼすべての細胞に存在し、酸素を用いて脂肪や糖を分解して「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギーの源を生成します。
しかし、運動不足やストレス、不規則な生活などを続けているとミトコンドリアの機能が低下し、ATPの不足を招いて代謝が悪くなってしまいます。

ミトコンドリアの機能を高めるには
・食事をするときは腹7分目に抑える
・適度な運動を行う
といったことが効果的と言われていますが、さらに水素水も有効という調査結果も報告されています。

水素水に多く含まれる水素がミトコンドリアを活性化させて、ATPの産出量が約30%も増加するといわれています。
体内の脂質や糖をエネルギーに変換する量が増えることで、内臓脂肪などの燃焼にもつながるのです。

疲労感を抑える

私たちが疲れを感じるのは、FF(ファイティング・ファクター)と呼ばれるタンパク質が関係しています。
FFは別名「疲労物質」と呼ばれており、悪性の活性酸素がこの疲労物質を刺激することで、疲労を感じます。

水素の活性酸素を還元する働きにより、疲労物質も抑制して、疲れを感じにくくなるのです。

生活習慣病の予防

過剰な活性酸素は、身体の細胞や臓器の酸化を進め、動脈硬化や糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳こうそくなどの生活習慣病も引き起こします。
水素の抗酸化作用によって、活性酸素を還元・除去できれば、生活習慣病の予防にも効果が期待できます。

また、水素分子(H₂)はとても小さく、水や油にも溶ける性質があることから、容易に細胞内に入り込み、身体のすみずみまでその抗酸化作用を働きかけることが出来ます。

ダイエット効果

水素水の水素によって代謝が上がるので、脂肪や糖が分解されやすくなります。
また、最近では体内に水素が浸透すると、細胞内の遺伝子に直接働きかけて脂肪燃焼を促す効果がある、という調査結果も報告されています(日本医科大:マウス実験)。

抗アレルギー作用

炎症やアレルギーは、アレルゲン(アレルギーを引き起こすもの)に身体の免疫システムが過剰に反応してしまうことが原因で引き起こされます。
アレルギーが起こる箇所には多くの活性酸素が発生します。
活性酸素は免疫反応を促すので、さらにアレルギー症状が引き起こされてしまいます。

水素による活性酸素の還元・除去には、細胞の酸化を止める抗炎症作用、抗酸化作用が期待できます。
水素水を飲用するだけでなく、皮膚からの摂取でも効果があるとされていますので、水素水のお風呂や水素水によるパックも有効なようです。

水素水の問題点

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水素水が身体に良いと話題になっている反面、効果がないとも言われています。
それは、薬などのようにすぐには効果が出ないこと、水素が目に見えず臭いもしないため本当に水素水か分からないということ、本格的な研究が世界で始められたのが最近のためしっかりとした医学的な証明がまだないこと、などが理由です。
(世界中で水素の医学的効能を検証する研究が盛んにおこなわれるようになったのは、2007年に日本医科大学の太田成男教授がイギリスの学術雑誌「ネイチャーメディシン」に論文を発表してから。)

しかし最近では研究が進み、、日本の研究者を中心に水素水の抗酸化作用や抗炎症作用、抗アレルギー作用、エネルギー代謝促進効果などが次々と発表されています。
より研究が盛んになり、水素水の確実な効能・効果がはっきりしていけば、将来的に水素が医療現場で治療に用いられ、「水素の保険適用」も認められるかもしれません。